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2013年4月から4番目の水彩画教室に通っています。モチーフは静物ですが、花を描く機会が多いのが特徴です。
以前に通った水彩画教室と大きく異なる点は、スポットライトの照明があることです。このため影がはっきりし、立体感のある絵が描きやすくなります。
4月以降、20枚以上の花の絵を描きましたが、難しいのは、やはり背景です。
背景の塗り手順には、永山裕子さんが勧める「最初に背景を塗る方法」がありますが、これは絵を描き始める前に完成形が想像できる人以外には無理な話です。水彩画教室の他の人たちは、花を描きながら同時進行的に背景を塗っています。これも、相当の経験がないとできません。
経験の浅い僕は、モチーフを粗方描き終わった後で、背景の色を考えながら塗っています。
最近、醍醐芳晴さんの「透明水彩画の基本」を読んだのですが、醍醐さんもモチーフを概略塗った後で背景を塗っています。プロの間でも様々な塗り方があるようで、少し安心しました。
一方、背景の色については、王軍さんの絵のように「花で個性を主張し、背景は落ち着いたグレーでまとめる」のと、永山さんや醍醐さんのような「背景で個性を主張する」の2種類あります。僕は王軍さんの方式を真似ています。強烈な色を配した背景は、真似ようとしてもできません。特異な才能が必要なのかもしれません。
今回は2013年の最後に、今年描いた花の絵の中で比較的出来の良いものを紹介します。
5月に描いたもので、釣鐘草に似た花に枇杷が添えられています。この花は「カンパニュラ」とのことですが、日本古来の釣鐘草と同一かどうか、詳しいことは知りません。
背景は同系色のピンクがかったグレイにしました。
これは6月に描いた紫陽花で、全体を青色で統一しました。カットグラスの雰囲気を上手く出せました。
モチーフに「力」があれば、背景は同系色のグレイで十分です。同系色の背景なら、まず失敗しません。
11月に描いた秋咲きアマリリスで、白く大きな花が魅力的です。花の陰影をしっかり描いたので、立体感のある絵になりました。
この花には葉が付いていないので(桜と同様、花が咲き終わってから葉が伸びる)、葉っぱからの連想で、背景は緑色にしましたが、少し濃すぎたようです。
12月の初めに描いたもので、小さな白い花は小菊に似ていますが、孔雀草かもしれません。
先生が女性で、この種の小さな(可愛い)花がお好きなようです。小さな花が多数ある場合、全部を丁寧に描くわけにはいかず、困りました。
手前の黄色の果物の名前は忘れました。右端の赤いものは、この果物の(紅葉した)葉っぱです。
(2013-12-28)